過去ログ - 比企谷 「やはりとある魔術の友達が少ないソードアートオンラインは間違っている?」
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256: ◆yiZ/LqHGdM[sage saga]
2015/06/20(土) 18:56:51.55 ID:QhYk41Q40
放課後に訪れたはずの、空の教室。

 そして、何より本来なら『比企谷が所属している部の部室』であった場所。 

 比企谷はそこで確信した。

 自分が何を忘れていたのか。

 いや、何を忘れさせられていたのかを。

比企谷「……」

 無言のまま、空の教室に踏み入る。

 一瞬、目の前がぶれた気がしたが構わず歩を進める。

 二歩目。

 床を踏みしめた瞬間、やはり目の前がブレた。

 いや、それにとどまらず、壁に亀裂が入る。

 三歩目。

 ヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴッッッと壊れたラジオのような音が鳴り、目前の景色が砂嵐の様に切り替わる。

 比企谷の右手に一本の短剣が現れる。

比企谷(人間は基本的に自分を最も愛する生物だ。だから、この生活を送ることもできるかもしれない。だが、やはり俺は満足できない。きっと俺は『あいつら』に何かを求めすぎているかもしれない。だけどやっぱり俺は、『本物』がほしい)

 そして言った。

 昔の比企谷八幡なら確実に言わなかった、言えなかった言葉。
 
 彼自身の柄に合っていなく、彼も考え付くはずのなかった言葉。

比企谷「―――返してもらうぞ!! 俺の求めた本物を―――!!」

 直後に、色が、景色が反転し、目の前が真っ暗になった。




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