過去ログ - 比企谷 「やはりとある魔術の友達が少ないソードアートオンラインは間違っている?」
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255: ◆yiZ/LqHGdM[sage saga]
2015/06/20(土) 18:55:51.49 ID:QhYk41Q40
 小町に相談するのが最も早いと。

比企谷「思い……出せないんだ」

小町「?」

 比企谷は全てを話した。

 授業中、戸塚に起こしてもらうまで、寝てしまう前、自分が何をしていたのか忘れていた事。

 何か自分の生活に、空白が存在すること。

 何らかの違和感があること。

 きっとそれらは自分にとって大切な存在であったこと。

小町「……」

 小町は比企谷が話を終えるまで、無言でいた。


 そして言い放った。   

小町「なんだ。もうわかってるじゃん」

比企谷「どういうことだ?」

小町「自分にとって大切なものが存在しないって、もうわかっているんでしょ? だったらそれが答えになるんじゃない? いつもなら小町が一番大切とか言っているのに。あ、今の小町てきにポイント高い!!」

比企谷「……」

小町「こほん……。小町がいるのに、存在しているのにそれでも何か大切なものが抜けているってわかるってことはもうそれが答えじゃん。人って結構単純でね、記憶には二つあるんだよ。一つはデータ的な脳に保管された記憶。そしてもう一つが体の記憶。記憶になくても体に身についてしまって同じことを繰り返してしまうっていうのはよくあるもんだよ。そして自分がたどり着いたはずなのに何もないって場所はお兄ちゃんのなかの空白と結びついた関係であることを表している。これで小町が言えることは全部かな!」

比企谷「―――ッ!!」

 比企谷は家を出て自転車に乗って学校へと向かう。

 既に暗くなっていて夜道というのにライトもつけず、全力でスピードを出す。

 夜の学校というのは怖いモノなはずなのだが、それも無視して比企谷は夜の学校へと降り立つ。

 警報やらなんやらが鳴らないのはまだ学校に残っている先生がいるからだろう。

 もしくはそういった機能を『比企谷自身が経験していなく、記憶に残っていない』からか。

 少年は階段を上り、ある教室へとたどり着く。



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