過去ログ - 比企谷 「やはりとある魔術の友達が少ないソードアートオンラインは間違っている?」
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6: ◆yiZ/LqHGdM[sage saga]
2015/04/06(月) 20:44:29.46 ID:b9ecMGpi0
 隣人部部室にて。

「あー。ゲームの中に入れたらいいのになー」

「またそんなことを言っているのか。いい加減現実を見てみろ。ゲームに入れる技術などあるはずがなかろう。所詮肉は肉のままか」

「ありますよ?」

 夜空の言葉に、これまた不意に理科が反応する。

「え、あるの? ゲームの中に入れるのっ―――?」

 急に星奈の目がキラキラと光りだす。

じりじりと寄り添ってくる星奈に苦笑いしつつも理科はそのゲームに入れる技術について説明する。

「私が研究開発をお手伝いしていたゲーム機でつい先日にベータテストの実施がされたんですよ。タイトルは『ソードアートオンライン』と言って結構話題になっているんですよ?」

「「「「?」」」」

隣人部一同は揃って首を傾げた。

一同といっても小鳩とマリアは現在はいない。それぞれ用事があるらしい。  

 首を傾げた組一同を代表して小鷹が理科に告げる。

「その、ソードアートオンラインってなんだ?」

 一瞬。

ほんの一瞬、天才科学者であるはずの理科の思考が停止した。

しかし、すぐに立ち直ってみせると早口で説明する。

「VRMMORPGという新ジャンルのゲームなんですよ。仮想現実といって、疑似的にゲームの世界を楽しめるゲームなのです。いまや、ネットでもニュースでも話題の種ですよ?」
 
理科のその言葉に星奈が先ほどにも勝る勢いで目をキラキラさせていた。

「そのゲーム。どこで売ってるの? 教えて。早く。教えなさい!!」

「いえ、流石にもう完売してると思いますよ?」

 理科は少しいいずらそうに言葉を並べていく。

そこで、新しい携帯に変えて機種をスマホにした小鷹がネット検索であるニュースを見つける。

『昨日発売された期待の超大作VRMMORPGソードアートオンラインですが、何と既にどの店でも完売。早いところでは開始一五秒で無くなったそうです。先行販売の一万部は売り切れ、ネットでも出回っていません。また、今後の追加販売はさらに先に
なるようで、ゲットできなかった人たちは悔し涙を浮かべております。あ〜、わたしもほしかったなー―――!!』

 そのニュースを聞いてか、部屋中が静かになり、星奈がその場にぺたんと座り込む。

「ま、諦めろ」

 


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