28: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2015/04/09(木) 09:51:04.08 ID:Pr42CGvHO
「さて。あ、そうだ。ちょっとPちゃん時間ある?」
「ええ、大丈夫ですけど」
彼は俺に声をかけると、ちょっと河岸を変えないかと合図する。
ん?
ここでは、ちょっと話しずらいことなのだろう。俺は目線で同意する。
ところが傍らの事務員さんが目ざとく、それを発見した。
「もしよろしければ、私も同席させていただければ幸いなのですが?」
楓さんはそう言った。
アイコンタクトばればれじゃんか。俺、使えねぇ。
ディレクターと再びアイコンタクトを交わし、仕方ないかと納得する。
「たぶん、面白い話ではないですけど」
俺が言う。
「大丈夫です。アシスタントの本分は弁えてるつもりですので」
こう言われたらいよいよ逃げられない。
ディレクターは俺たち二人を別室へ案内した。
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