34: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2015/04/10(金) 17:28:28.81 ID:PARvOoxZO
「俺もさあ、こうして肩書がついてくるとさ、なかなか好き勝手に言えないことも多くてさ」
ディレクターがぼやく。
そういう『お付き合い』というものは、上に行くほど、古くなるほど、強固で頑固だ。
35: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2015/04/10(金) 17:29:39.19 ID:PARvOoxZO
「まあ、あちらの部長さんもよく知ってますし、とりあえずしゃんしゃん、で」
ひとりができることなど、限られている。
だからせめて自分とこのアイドルたちには、不安なく楽しく、アイドルやっていてほしいと。そう願う。
36: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2015/04/10(金) 17:30:38.09 ID:PARvOoxZO
「Pさん?」
37: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2015/04/10(金) 17:31:44.01 ID:PARvOoxZO
楓さんはそう指摘する。
「ああ、顔に出てましたか。ダメだなあ……」
38: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2015/04/10(金) 17:32:56.17 ID:PARvOoxZO
「……Pさんは」
「はい?」
39: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2015/04/10(金) 17:36:14.39 ID:PARvOoxZO
「そうですよ。ええ、そうです。飾らない笑顔っていいじゃないですか。俺にはごほうび、ですよ」
堰を切ったように、言葉があふれる。
40: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2015/04/10(金) 17:37:12.01 ID:PARvOoxZO
俺は今、夢の中にいるのだろうか。
いいや。どこをどう見ても、機能性に富んだ社員食堂だし。現実だろう。
でも、事務員服を着た目の前の25歳児は、今この場所で確かに女神だった。
そう、思った。
41: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2015/04/10(金) 17:38:44.09 ID:PARvOoxZO
※ とりあえずここまで ※
いよいよストックが無くなりました
頑張って書きますので、ちょっと間が空きますが、お待ちください
42:名無しNIPPER[sage]
2015/04/10(金) 17:41:13.08 ID:vyiO5gpYo
おつ
43:名無しNIPPER[sage]
2015/04/10(金) 18:16:17.20 ID:V9iF05LXo
乙
待ってるよ
44:名無しNIPPER[sage]
2015/04/10(金) 19:58:59.09 ID:U42S3X9So
おつおつ
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