16: ◆sXMLNpttdw[saga]
2015/04/09(木) 00:19:14.74 ID:L/XPeEV/0
「あ」
男の子の蹴ったボールが、空高く放物線を描いて、こちらに飛んできます。
柵を飛び越えたボールは、わたしと彼女の頭上を越えて庭の中へ。
外を見ていたわたしたちの視線も、ボールを追って庭へ。
そうして二人とも、黙ってしまいます。
重たい沈黙。
我慢していたはずのものが、手の届くところにやってきてしまった。
諦めたものが、目の前にある。
その沈黙の重さに耐えかねて、わたしは。
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