過去ログ - モバP「桃華が……倒れた?」
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43: ◆sXMLNpttdw[saga]
2015/04/10(金) 00:10:19.02 ID:RdULDmUX0

 (……ストーカー、と呼ばれるような人ですの?)
 
 背後を追ってくる人影、というイメージで、真っ先に浮かんだ言葉がそれでした。
 ストーカー犯罪はたびたびニュースにもなりますが、小学生を狙ったストーカーというものはあまり聞いたことがありません。
以下略



44: ◆sXMLNpttdw[saga]
2015/04/10(金) 00:11:54.29 ID:RdULDmUX0

 ……いえ、いえいえ。
 そもそもわたくし、追いかけられているのですけど。
 
 よって却下。
以下略



45: ◆sXMLNpttdw[saga]
2015/04/10(金) 00:13:58.96 ID:RdULDmUX0

 けれど。
 
 振り向いて確認するということは、あまりにも恐ろしい行いです。
 もし振り向いた瞬間が、変質者がわたくしに襲いかかろうとするまさにそのときであったら。
以下略



46: ◆sXMLNpttdw[saga]
2015/04/10(金) 00:14:51.75 ID:RdULDmUX0

 右手に鏡を構えて、背後をちらり。
 
 ……近くのお屋敷の生け垣が続いています。真後ろ……はギリギリ、見えるか見えないかといったところ。
 あまり不審な動きをして、変質者に気取られるのも良くないでしょう。鏡を左手に持ち替えます。


47: ◆sXMLNpttdw[saga]
2015/04/10(金) 00:16:00.05 ID:RdULDmUX0

 なるべくさりげなく、さりげなく……ちらり。
 
 向かいのお屋敷の塀。
 塀の上を歩いている黒猫。
以下略



48: ◆sXMLNpttdw[saga]
2015/04/10(金) 00:16:29.72 ID:RdULDmUX0

 (いますわーーーーーーーーーーーっ!!)
 
 見えた。
 見えてしまった。
以下略



49: ◆sXMLNpttdw[saga]
2015/04/10(金) 00:17:32.57 ID:RdULDmUX0

 (お、おおお落ち着きなさい、落ち着くのです櫻井桃華!)
 
 心臓の鼓動は静まることなく、マラソンを終えた後のようにどくどくと早鐘を打っています。
 鏡に写るわたくしの顔も、熟したリンゴのように真っ赤です。
以下略



50: ◆sXMLNpttdw[saga]
2015/04/10(金) 00:19:41.81 ID:RdULDmUX0

 すぅ、はぁ。すぅ、はぁ。すぅ、はぁ。すぅ、はぁ。げほっ、ごほっ。

 ……うぅぅ、過呼吸気味になってしまいました。
 
以下略



51: ◆sXMLNpttdw[saga]
2015/04/10(金) 00:20:25.76 ID:RdULDmUX0

 大人の男性でした。背の高さはおそらく、うちのお父様と同じくらいか……少し高いくらいでしょう。
 ……わりと大柄ということになります。
 変質者の危険度を、さらに上昇修正。
 
以下略



52: ◆sXMLNpttdw[saga]
2015/04/10(金) 00:23:39.33 ID:RdULDmUX0

 だんだん頭が回るようになってきました。ふぅ、と一息つきます。
 
 ……落ち着いてきました。それでは変質者への対処、その2でいきましょう。
 ええと、次の対処法は――。
以下略



53: ◆sXMLNpttdw[saga]
2015/04/10(金) 00:25:17.12 ID:RdULDmUX0

 (今の状況って、かなりよろしくない状況のようですわねー)
 
 いや、いやいや。
 プランB、役に立たなさすぎですわ!
以下略



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