過去ログ - 睦月「私は最強だー!」 上城睦月「艦娘?」
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10: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/04/09(木) 18:48:05.68 ID:JrWdd+YU0


望美のマンションを出ると、道路には緑色のバイクが待っていた。レンゲルの愛車・グリーンクローバーだ。この緑色のバイクも、戦いを予期して自ら駆けつけて来たのだろう。上城睦月は愛おしそうに愛車を優しく摩った。

そして、上城睦月は両腕でXの字を作りながら顔を覆うようなポーズを取り、ベルトのバックルを引っ張った。

「変身!!」

『Openup』

上城睦月がバックルを引っ張った次の瞬間、蜘蛛のオーロラが彼を包み、上城睦月は蜘蛛の戦士・仮面ライダーレンゲルに姿を変えていた。

重厚な鎧と複眼、蜘蛛の意匠を持った仮面の戦士である。その腕にはクローバーを象ったような杖・レンゲルラウザーが握られていた。

「行こう睦月ちゃん。後ろに乗ってくれ!」
レンゲルは驚いて言葉を失っている睦月を、緑色のバイク・グリーンクローバーに乗るよう促した。
その時だった。
「睦月・・・!」
マンションの部屋から降りてきた望美が彼を呼び止める。その腕には何かがぶら下げられていた。

「良かった。間に合った・・・! これ、おにぎり作ったから・・・。急ごしらえだけど」

彼女はおにぎりの入ったバッグをレンゲルに手渡す。レンゲルも黙ってそれを受け取った。

「必ず・・・、帰って来てね・・・!」

「ありがとう・・・。すぐ戻る・・・!」

自分を見送る恋人に背を向け、レンゲルはグリーンクローバーに乗って走り出した。

彼を見送る望美の瞳から、静かに涙が零れた。



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