過去ログ - 【艦これ】提督「吹雪を泣かしたい」
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6:名無しNIPPER[sage]
2015/04/10(金) 00:08:18.91 ID:u06qgx/O0
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提督の私室

吹雪「」コンコン
吹雪「失礼します」

提督「吹雪か……ん、そのお鍋は一体?」

吹雪「身体にいいように七草で作ったお粥です。皆さんにばれないよう調理場でこっそり作ってきました。司令官、朝から何も食べていないようだったので……食欲はあります?」

提督「……ああ、少しはあるかな」
提督(実は吹雪がいないところでガッツリ夕食は摂らせてもらったんだが、せっかく吹雪が作ってくれたものを無下にはできないしな……)

吹雪「それなら良かったです!今、食べさせてあげますね」フーフー

提督「いや、いいよ。それくらい自分で」

吹雪「やらせてください……司令官は極力お体を動かさないようにしていないと……また、朝みたいに吐血するかもしれませんし。」

提督「……分かった」

吹雪「今食べさせてあげますね、はい、あーんしてください。」

提督「う、ん」モグモグ

吹雪「お味はどうですか?まだ熱かったでしょうか?」

提督「いや、ちょうどいい。すごく美味しいよ……ありがとう」

吹雪「良かったぁ……フーフー、はいどうぞ」

提督「……」パクモグモグ

吹雪「……」フーフー

提督「……」パクモグモグ

吹雪「……」フーフー

提督「……吹雪は」

吹雪「はい?なんでしょう?」

提督「吹雪はどうしてそこまで俺に尽くしてくれるんだ?一人の艦娘としての行動からは逸脱しているように思うが……」

吹雪「……それは……」

提督「秘書官、だからか?」

吹雪「それもあります。ですが、それだけではありません。むしろ、それよりもずっと深い理由があります」

提督「深い理由……?」

吹雪「私にとって、司令官というのは、その、す……た、たいせつな人だから、です!」

提督「大切な人……?」

吹雪「は、はい。司令官とはこの鎮守府の立ち上げの当初からずっと一緒にやってきました。私は誰よりも司令官の傍でずっとその様子を見てきたんです。司令官の人柄や人望にはほかの人には持ちえないすごい力があると私は知っています。だからこの鎮守府はここまで大きくなることが出来た」

提督「……」

吹雪「司令官は素敵な人です。誰からも愛され、信頼される。私はこんなに素敵な人と一緒にいれて凄く幸せ者なんです。だから、今はこの幸せの恩返しをしているんです。私を幸せにしてくれた、だ、大好きな司令官に対して、私からの精いっぱいの恩返しをしているんです。」

提督「……吹雪」

吹雪「ってやだ、私何言っているんだろう///す、すいません、顔洗ってきます!すぐ戻りますから!」タタタ…
バタン

提督(……)
提督(心が痛いな……『司令官は素敵な人』、『大好きな司令官』か……今、俺は現在進行形で吹雪を騙しているというのに……)
提督(俺は馬鹿やろうだ……大馬鹿野郎だ……吹雪の悲痛な表情に魅力を感じてしまっている大馬鹿、大変態だ。)
提督(でも、あと少しだけ……あと少しだけ、君を騙させてくれ、吹雪)ガサゴソ


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