過去ログ - 生真面目勇者とふわふわけんじゃ
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14:名無しNIPPER[saga]
2015/04/13(月) 17:39:04.46 ID:IoRgMh/ZO

【住処】


町外れを荒らし始めたサンドワームの住処に僕たちは来ていた。
まだ被害は出ていないようだが、確かに乾いた土は荒れ、穴だらけになっている。


勇者「サンドワーム。出てこい」

……

ボコッ!

サンドワーム「…………」

サンドワームがあらわれた!

勇者「ここの一帯は人間の住処だ。返してもらう」

サンドワーム「…………」



バキッ!



勇者「うぐっ……尾か」

けんじゃ「ゆーしゃ。ひーる」

勇者「ありがとう。五臓六腑の環を掃う……雨にも跪け! 壊腑雨掃!」


グシャッ……!


サンドワーム「が、きえぇ……っ!」

剣の鞘をワームの体躯にぶつけ、その内部にダメージを与えた。一瞬くの字に折れたそれは、強くのたうち激しい叫びを上げる。


サンドワーム「ぐ、ほ……」

勇者「お願い……斬らせないで」



サンドワーム「ふざ、けるな」

サンドワーム「我らから、住処を奪っていったのは、お前たちだ」

サンドワーム「げほっ、お前たちだ……!」

サンドワーム「お前たちだ、人間だ!!」



サンドワーム「土には石をかぶせ、草花にはいたずらに根を張らせた! 沼に頭を出せば石を投げ、我らの道は街道と称して踏み固める!!」

勇者「それは……」

サンドワーム「返せ!! 此処を返せというなら、お前たちが我らから奪っていったものを、同胞の命を、返せ!!」




けんじゃ「えいしょう……かいし」


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