過去ログ - ABE NANA Z〜アイカツの「F」〜
1- 20
11: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/04/10(金) 22:40:52.76 ID:N8MCYESO0
――*――*――*――



「とりあえず、まずはダンスの練習から初めてみましょう」

「ホッホッホ、よろしくお願いしますよ」

 気を撮り直した菜々は、ジャージに着替え、フリーザと共にレッスン室を訪れていた。
 レッスンが開始する。フリーザは、あの謎の機体から降りて地に脚を付けていた。
 不安ということで、今はプロデューサーに付き添ってもらっている。

 フリーザの後ろにいたザーボンとドドリアも、2人のレッスンを見学するようだ。
 ちなみに、ザーボンはマネージャーで、ドドリアはボディガードらしい。

「洋服……じゃないや、その戦闘服は脱ぎますか?」

「脱いだ方がよろしいですか?」

「いえ、動きにくくないならそれでいいんですけど」

「せっかくです。貴方の指示に従います」

 バキッ!!!

「ふぅ」

「なんで今戦闘服破壊したんですか!!!」

 戦闘服が木端微塵だった。
 飛び散った破片を触ると、ゴムのように柔らかくて軽い。どうやってこれを粉々にしたのか、菜々は純粋に興味が湧く。

「脱ぎにくくて着にくいんですよ、これ」

 ゴミでも見るような目で、フリーザは戦闘服の破片を見る。確かに、頭にあんなに立派な角があったらさぞかし着にくいことだろう。
 それにしたって、わざわざ壊さなくてもいいのではないだろうか。

 後ろの方で、ザーボンが新しい服の催促をする電話が聞こえた。電話を切った後、またか……とつぶやきながら眉間を押さえている。どうやら、あっちはあっちで苦労しているようだ。

 菜々がジャージを渡すと、すんなりソレに着替えるフリーザ。
 意外と着やすかったようで、感心したようにジャージを観察する。
 小さく、「戦闘服も前の方にチャックを取り付けますか」と呟いたのが聞こえたが、ザーボンの頭痛が余計酷くなりそうだったので、聞こえないふりをしてスルーした。

「じゃー、いきますよ。まずは、菜々の動きを見て覚えてください」

 ワンツースリーフォー、ファイブシックスセブンエイトッ。
 菜々は軽いダンスを行う。これは、菜々が養成所に来て初めて習った簡単なダンスだった。
 最後にくるっと回って決めポーズをする。

「こんな感じです」

「なるほど、分かりました」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
36Res/53.17 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice