過去ログ - ABE NANA Z〜アイカツの「F」〜
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◆2YxvakPABs
[saga sage]
2015/04/10(金) 22:45:02.16 ID:N8MCYESO0
――*――*――*――
フリーザと行動するようになって3日目。
今日はバラエティ番組への出演があった。付き添いでフリーザも出演することになっている。どうやらプロデューサーが上手くねじ込んだようだ。
アイドルたるもの、どんな番組でもアイドルでいなければならない。それを教えるちょうどいい機会だと菜々は考えていた。
「おはようございまーす」
楽屋のドアノブをひねって扉を開ける。
そこのちゃぶ台には、ラグビーボールのような仮面を被った誰かが座っていた。
「待っていましたよ、ウルトr…………ウサミn…………安部セブン」
「菜 々 で す ! っていうか、それとんだ宇宙人違いじゃないですか!!」
ツッコまれて満足したのか、笑いながらそのお面を外す。
もちろん、フリーザである。
「ホッホッホ、暇を持て余した帝王の遊びです」
「楽しそうで何よりです……」
朝一番なのに、菜々は既に疲れ始めた。
「さて、今日はバラエティ番組でしたね」
「えぇ。バラエティ番組では、アイドルとしてイメージアップとイメージダウンの両方が起こりうる場所です。ドラマなどとは違って、ほぼ素が出てしまいますからね。まさに戦場。いい意外性と悪い意外性ってありますからね。1番気が抜けない収録です」
「ほう、いい悪いの意外性とは、例えば?」
フリーザに尋ねられ、菜々はうーんと考えながら首を傾げた。
腕を組み、顎に手を当てる。
自分で言っておいて、例えがぱっと思いつかなかった。
「そうですね……例えば……悪いのは、意外に言葉遣いが汚い……とか? いいのだと、意外な特技持っていたり……とかですかね」
「星を真っ二つにする特技なんてどうでしょう」
「意外でもなんでもないんで、金輪際やらないでください」
菜々は笑顔で答えた。そんな物騒な技が出る機会がないことを、ただただ祈るばかりだ。
とにかく、イメージダウンだけは避けなくてはならない。
ようは、アイドルとしての自分をいかに崩さないかが重要だ。問題なのは、崩さなすぎてもいけないところ。そこが難しい。
フリーザは、ちゃぶ台に置いてある台本に目を通していた。台本には、大まかな流れが書いてある。
「とにかく、リハで雰囲気を掴んでください。知識より経験です。アイドルとしての自分をしっかりと持つんです」
「フォッフォッフォ、分かりました」
「さっそくキャラ崩れてますよ!! なんで手をカニみたいにしてるんですか!!」
「高速で反復横飛びすれば分身も可能です」
「そんな特技いらないです!」
「ヌルッフフフフ、そうですか」
「さっきからキャラブレッブレじゃないですか!!!」
菜々は心底心配になった。
こんな調子で大丈夫かと菜々は軽く頭を抑える。
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