過去ログ - ABE NANA Z〜アイカツの「F」〜
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16: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/04/10(金) 22:44:18.13 ID:N8MCYESO0
「若手の純サイヤ人の5人組で、ユニット名が『サイヤの休日』でしたね」

「あの人たち年中休日じゃないですか」

「もっとも、ラディッツさんは『兄より優れた弟など存在しねぇ!』という理由で脱退、ナッパさんも『髪のないサイヤ人など必要ない!』とベジータさんに追い出され、今や孫悟空、ベジータさん、ブロリーさんの3人ですね」

 メンバーを聞いて目眩がした。
 まともなアイドルユニットではない。確実に。

「ベジータさんは、絶望的に歌とダンスが下手でしたがね。まぁ、1人くらい下手な人がいても大丈夫でしょう」

「あぁ、スマっ……」

「菜々さん、それ以上はッ」

 プロデューサーに声をかけられ、慌てて口を塞ぐ菜々。仮にも業界の大先輩だ。思ってても口に出してはいけない。絶対。

「それで、大丈夫なんですか? そのユニット」

「えぇ、人気爆発だそうですよ」

「えっ、意外ですね」

「ライブのたびに花火が上がるそうなんですよ。ブロリーさんが『いつかトップアイドルになれるといいなぁ!!』と言いながら大きな花火をですね……」


「星!!! 爆発してるのは人気じゃなくて星!!!!」


「ベジータさんは、その演出は汚い花火だとお嫌いのようです。私は綺麗だと思いますけどね」

「プロデューサー慰めてください……ナナ、会話の次元についていけません……」

 プロデューサーに擦り寄ると、彼は無言で菜々の頭をなでてくれた。
 菜々のやる気ゲージが一気に上がっていく。スタドリよりもエナドリよりも、プロデューサーのよしよしは菜々を回復させてくれる。
 菜々的仙豆だ。

 頭をなでてもらうこと数秒。
 思いっきりプロデューサーに抱きつきたい衝動にかられたが、ぐっと我慢した。

 菜々は勢い良く立ち上がる。顔は湯でダコのように真っ赤だった。

「さ、さぁ、特訓の続きをしましょうか!!」

 その後、発声練習で窓ガラス割れたり、ダンス練習でデスビームを放ったりとと、色々散々であったことはあえて語るまい。




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