過去ログ - 真姫「私だけの」
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184:名無しNIPPER
2015/04/20(月) 20:28:49.31 ID:zRQPpM15O

無理に変わらなくてもいい、ね。
確かに、変わらない希の雰囲気は心地がよくて。
ふと凛の言葉が、案外的を射てるものだとまた実感してしまう。

……でも。


真姫「…………それだけじゃ駄目」

希「? 真姫ちゃん?」

真姫「…………それだけじゃ」


私の思いは、うん。
変わらない。
変わらず、にこちゃんのことが――。

だけど、変わらないままじゃ、私にはどうすることもできない。

だって、このままじゃ私はにこちゃんにとって、ただの後輩だから。
仲間で友達で。
ただ、それだけ。

それだけの私の言葉じゃあ、にこちゃんには響かない。
また拒絶されるだけ。

じゃあ、一体、


真姫「……どうしたら……」

希「…………」

真姫「…………」

希「………………真姫ちゃん」

真姫「……あっ、な、なに?」


いけない。
また考え込んじゃってた。

これ以上、せっかく会えた希に失礼なことをしないようにしないと。
そう思って、頭を振る。
余計なことを頭から追い出して、ちゃんと希の言葉に集中する。

けど、希はなにも言わず。
その代わりに、


―― ギュッ ――

真姫「っ!?」


不意に手を握ってきて


希「行こ?」

真姫「ちょ、待っ――」


希は慌てる私に構わず、走り出したのだった。


――――――


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