過去ログ - 真姫「私だけの」
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39:名無しNIPPER
2015/04/12(日) 13:36:11.18 ID:hNDK6FU6O
――――――


電話を貰ってから10分後。
待ち合わせ場所に、彼女がやって来た。

髪を下ろし、大きな眼鏡をかけた姿。
昔のツインテールともテレビで見る縛る位置が下がったツインテールとも違う。
だけど、私にはそれがちゃんと彼女だと分かった。


真姫「……あっ」


彼女の姿を認め、私はその名前を呼ぶ。


真姫「にこちゃ――」

にこ「ストップぅぅ!!」

真姫「っ!?」


と、同時にそれを遮られる。
び、ビックリしたわねっ……。


真姫「急に大声出さないでっ」

にこ「その言葉、そっくりそのまま返してあげるわ」


にこにこと笑うにこちゃん。
いや、目が笑ってなかったわね。


にこ「こんなところで、にこの名前を呼んだら、ちょっとしたパニックになるわよ?」


それでもいいの?
そう言って、ジト目で私を見てくる。

昔なら、あり得ないわとか、自意識過剰ねとか言えたんだけど。
今はにこちゃんの言っていることがないとは言えない。


真姫「ご、ごめん……」


だから、素直に謝った。
浅慮だったわ、って。

そうしたら、にこちゃんは、


にこ「や、やけに素直ね……」


なんて言って、ちょっとビックリしていた。


真姫「なによ?」

にこ「えっと、本物の真姫ちゃんよね?」

真姫「あ、当たり前でしょっ!」

にこ「う、うん。ごめん」


今度はにこちゃんが謝る。
って、なによこれ……。
調子狂うわ。


真姫「とにかく、行きましょ」

にこ「……そうね」


なんだか微妙な空気のまま、私たちは並んで歩き出した。


――――――


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