過去ログ - P「伊織か?」伊織「お兄様!?」 Re:
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◆K6RctZ0jT.
[saga]
2015/04/18(土) 19:18:55.14 ID:bGfeJTyV0
……までほんのわずかな距離だった。
瞬間、玄関の方で物音がして俺たちは叫びながら咄嗟に離れた。
コメディでよくあるような俊敏さだった。
この音は、郵便物……朝刊だろうか……。
時計を見てみると朝の6時。
ここは朝刊が届くのはあまり早くないらしい。
だが、そんなことはどうでもよかった。
P「……」
女P「……」
気まずい。
彼女の顔は真っ赤っかで、おそらく俺も同じだ。
女P「あ、あのっ! ……私、朝ごはん作ったんで! 食べてもらえると嬉しいかなって!」
声は上ずり、焦りまくった調子で言う女Pさん。
P「あ、あー! そうなんだ! じゃあ、いただこっかなー!」
俺の声も裏返って、不自然なまでの会話だ。
結局、その後は部屋を出るまでお互い顔も合わせられずに沈黙。
さようならと足早に部屋を出て自分の部屋へ戻った後、俺は頭を抱えた。
出勤してからも何度も何度も思い出し、悶絶しているところをアイドル達に見られ、ドン引きされるのだった。
『ホワイトデー』 終わり
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