過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
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20:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:28:14.29 ID:gs2y2Pp50
叫びながら振り回される斧を前転で避けた乃々は、後ろから迫る男と目の前の二人に挟まれ瞬間の判断を迫られる。
この道を左に逃げるか右に逃げるか。どちらに逃げても嫌な予感がひしひしと感じられるため、まるで街全体が乃々を
追い込んでいるような錯覚すらある。
乃々(どうしようどうしようどうすれば……)
けれど迷いは命取り。騒ぎを聞きつけたのか左から突如として新たな男達が乃々に襲いかかってきたではないか。
毛むくじゃらの男5「RRUOOOOO!!」
毛むくじゃらの男6「What!! What!!」
乃々「ひやああ!!」
振り下ろされる剣と斧。ギリギリの所でそれを避けた乃々は、道の左側からさらに後続が歩いてきているのを視界の端で
捉えると、すぐさま右側へと走りだす。
もはや手にした武器を使って追い払うという思考すら出来ず、乃々は泣きながら逃げる。
乃々「助けて……助けて!」
しかし逃げた先、広場へとたどり着いた乃々はその場の光景に絶句する。そこには今も乃々を追いかけてきている男たちの
数倍は居ようかという群衆が集まっており、彼らは皆一様に、なにかに取り憑かれたかのように、広場の中心で燃え盛る
磔台を見つめていたのだ。
乃々「こんなのってありですか……うひぃ!?」
唖然としていた乃々は後ろからバァンと音が響き、自分のすぐ側を何かが通過したことに悲鳴を上げる。
振り返ってみると手にした武器で追いかけてくる男たちだけでなく、マスケット銃を構えた男がこちらを狙っていることに
気づき、乃々は慌てて物陰に隠れようとする。
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