過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
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2015/04/12(日) 00:34:28.56 ID:gs2y2Pp50
  
 ???「獣狩りの群衆が騒ぐわ屍犬がなにかを追いかけてるわと、様子を見に来てみれば……おい、無事か」 
  
 乃々「…………あ」 
  
 犬を倒してくれた男性は銃をしまいながら乃々に近づいてくる。距離が近づくほどにその人物がモバPでないことが分かり 
 落胆する乃々であったが、助けてくれた人物に黙ったままは失礼だと、なんとか言葉を絞り出す。 
  
 乃々「あ、ありがとうございました。助けてくれなければ私は今頃……」 
  
 乃々の声を聞いた男は、それまで出会った理性ある人達がしたのと同じように驚いた様子を見せる。 
  
 ???「まさか……この声の感じと匂い……お前、女の子か」 
  
 乃々「へ……? そ、そうですけど……」 
  
 見れば分かるはずの質問をする男性に首を傾げた乃々は、しかし男性の顔の様子を見て納得する。その人物の両目は包帯で 
 塞がれており、乃々の姿を視認していないのだ。 
  
 どこか聖職者のような恰好の男性は、乃々に顔を近づけ本当に女の子かどうか匂いを詳しく確かめ、さらに頭などを触って 
 実体があるかどうかまでを確認すると、そこでやっと警戒を解いたのか右手の斧もしまいながらさっきまでより幾分柔らかい 
 声音で話しかけてきた。 
  
 ???「驚いた、本当に女の子か。獣狩りの夜に出歩くのは不用心すぎるぞ、こんな所でなにをしている」 
  
 乃々「あ、えと、私は森久保乃々っていいます。実は――」 
  
 これまでの経緯を簡潔に説明した乃々は目の前の男性……ガスコインと名乗った人物が次の言葉を発するのを待った。 
  
 ガスコイン「こことは違う外の世界から来て、そこへ帰る方法を探しに大聖堂へか……それ以前にゲールマンに 
 出会った狩人だと? お前みたいな子供かが? 武器はどうした」 
  
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