過去ログ - 男「風が吹けば」火傷女「桶屋が儲かる」
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103: ◆Avwv6/MqoE[saga]
2015/04/20(月) 20:59:32.16 ID:WQEs8hF50
男「とにかく、そんな状況が二年ほど続いたんだー。そしたらなんか、いじめの主犯格だった例の頭のいいヤツがね、引っ越したんだよ。いきなり」

男「理由は父親の仕事の都合がどうとかだったかなぁ。まあ、そんなことはいいんだよ。どうでもね」

男「俺はアイツがいなくなって、俺だけに集中してたいじめがようやく終わると、そう思ったんだ。でも違った」
以下略


104: ◆Avwv6/MqoE[saga]
2015/04/20(月) 21:10:05.28 ID:WQEs8hF50
男「結構大きめの建物でさ、鞄を引っつかんで逃げたんだよ。そしたら警備員が来るわ来るわ」

男「結局追い詰められてね、二階の窓から外へダイブしたんだ。当然俺は死ななかったさ。足は折ったけどね」

男「でも流石に窓から飛んだのは異常だって思われたみたいでさ。警備員さんが真面目に事情を聞いてくれたんだよね。そしたらいじめの末にひったくりを強要されての自殺未遂って、結構好意的に受け取ってくれたんだ」
以下略


105: ◆Avwv6/MqoE[saga]
2015/04/20(月) 21:36:34.43 ID:WQEs8hF50
男「二度目の引っ越し先はこの街だった。父さんと母さんが、俺に気を利かせてくれたんだ」

男「だってこの街には、幼稚園の頃からずっと一緒だった幼馴染がいたんだからね。俺自身も相当喜んだよ。ようやくお前に会えるんだって、そう思ったから」

男「……あっちにいる間、俺はずっとお前のことを考えてた。どんなに辛い状況でも、お前の笑顔を思い出せばそれだけで頑張れたから。俺が生きる事を諦めずにすんだのは、お前にもう一度会いたかったからだ」
以下略


106: ◆Avwv6/MqoE[saga]
2015/04/20(月) 21:50:02.23 ID:WQEs8hF50
男「女は変わったんだ、だから俺も変わろう。今までの俺は死んだことにして、別人として生きよう……ってね」

男「当時の俺はいじめのせいで随分卑屈な性格になっちゃってたからさ。これを機会に変わることにしたんだ。まあ、ほとんどヤケクソだったんだけど」

男「でもその自棄っぷりが功を奏したのかな。出来るだけハイテンションに振舞ってたんだけど、そしたらなんかいつの間にか友達ができてた」
以下略


107: ◆Avwv6/MqoE[saga]
2015/04/20(月) 22:04:48.24 ID:WQEs8hF50
火傷女「……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

男「そうそう、俺の成績が悪いのも前の学校でいじめられてたのが原因なんだよね。まともに授業受けられなくってさ、その分遅れてるんだぁ」ﾍﾗﾍﾗ


以下略


108: ◆Avwv6/MqoE[saga sage]
2015/04/20(月) 22:05:27.37 ID:WQEs8hF50
今日はここまでにします
お疲れ様でした

109:名無しNIPPER[sage]
2015/04/20(月) 22:11:26.38 ID:evIpFPNQ0
乙
今まで我慢しててもこの状況じゃそりゃ決壊するわな
決壊出来る幸せってのもあるしな
吉と出るか凶と出るか

110:名無しNIPPER[sage]
2015/04/21(火) 00:43:31.81 ID:PKYgebL8O
設定的には理由なんか無いんだろうけど
こうやって饒舌に語り出すあたりいかにもイジメられそう

111:名無しNIPPER[sage]
2015/04/21(火) 01:00:12.11 ID:kUP2WkCOO
酔ってる

112:名無しNIPPER[sage]
2015/04/21(火) 02:07:47.26 ID:hyP5CA7BO
乙！

113: ◆Avwv6/MqoE[saga sage]
2015/04/22(水) 18:09:49.37 ID:QsYRun9v0
火傷女「私が貴方のこと覚えてなくて、傷付けて、本当にごめんなさい」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

火傷女「私、なんでもするから。貴方の気が済むまで、許してくれるまで、なんでもするから。だから……ッ」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

火傷女「お願いだから、そんな顔しないで。そんな風に笑わないで」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ
以下略


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