過去ログ - 高垣楓「一線を越えて」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 15:17:08.37 ID:HxMRahMLo

 「いーい湯っだーな♪」

2月という中途半端な時期だからでしょうか。
小さいとは言えとっても素敵な温泉旅館なのに、いま露天風呂は私一人の貸切状態です。
これは歌うしかありませんね。

 「にーがつーは豆まきーで酒が飲めるぞー♪」

温かいお湯と、綺麗な星空と、美味しいお酒。
段々と気分がノッてきました。
高垣楓、温泉でオンステージです。

今なら即興で素敵な歌だって歌えそうです。


 「――――♪」


何かを表現した訳ではありません。
ただ頭の中にぷかぷかと浮いてきた言葉をテキトーに繋げて声に出しているだけです。
時々鼻歌を交えて、二度と歌えない歌を歌います。


――ばしゃんっ! ごてっ。


 「……?」

隣の男湯から、立ち上がるような音と、滑って転んだような音。
ああ、てっきり貸切だと勘違いしてしまいました。ちょっとうるさかったかもしれません。
怒られるかな、と湯を隔てる竹垣に目を向けていると、竹垣の上からひょいと顔が覗きました。

もちろん男の人でした。


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