47: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/16(木) 19:07:43.86 ID:PLzuue4k0
そう言えば最初は目を合わせることもできなかったけど、今では言葉を詰まらせることなく話すことができている。
見習い「で、でも話せるのは死神さんだけで〜…男の人が苦手なのを克服したわけじゃあ」
死神「俺と話せるようになっただけで十分な進歩じゃん?」
見習い「…ありがとうございます」
死神「いや俺は何もしてねーし」
見習い「いえ。死神さんが優しく接して下さったので」
死神「俺が特別優しいわけじゃないぞ〜。何?男に嫌な思い出でもある?」
見習い「…何も無いんです」
死神「え?」
見習い「過去の記憶が、無いんです」
死神「……記憶が?」
見習い「あ、私記憶喪失で…」
私の1古い記憶は、この家で目を覚まして師匠と顔を合わせた所から。
師匠曰く「倒れていた所を拾った」そうだ。拾われた私は、自分の名前も素性も、何も思い出せなかった。
見習い「それで、思い出せるまで師匠の元に厄介になることになって…もう3年になります。ですから、魔法使いになりたくて弟子入りしたわけではないんです」
死神「なるほどー…でもあの魔女なら見習いちゃんの素性調べられるんじゃないのか?魔法で」
見習い「それはできないと言っていました」
死神「へぇー…あいつにもできないことあるのか。意外」
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