過去ログ - 魔女「流れ星に願うこと」
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78: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/18(土) 11:05:34.47 ID:tyHAVLhO0
魔女「さて、話はここまでだ」

師匠はすっと立ち上がった。
その動作はあまりにもいつも通りで、堂々としていて――

見習い「師匠、どちらに…」

魔女「死神に命を渡してくる」

見習い「!?」

とても、これから死のうとしている姿には見えなかった。

見習い「師匠、う、嘘でしょう…」

魔女「私がお前に嘘をついたことがあったか?…あぁ、2、3回あったかなぁ」

見習い「嫌です、師匠…」

魔女「何故だ?お前は魔法を取得したいわけでもあるまい、私がいなくても大丈夫だろう?」

見習い「それは…」

答えられない。
記憶がないから?身寄りがないから?
師匠しか頼れる人がいないから?

――違う。

見習い「必要なんです――私、師匠のこと大好きなんです!」

ただそれだけの、簡単な理由。


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