80: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/18(土) 11:06:39.19 ID:tyHAVLhO0
死神「…本当にいいのか」
魔女「構わん。早くやれ」
魔女は表で待たせていた死神に、無防備な立ち姿で一言、殺せと言った。
死神は正直、戸惑いを隠せない。
死神「何で急に死ぬ気になった?マジで意味わかんねぇ…俺を殺す殺さないの選択の時もそうだった」
魔女「深く考えるな、誰にも私は理解できんよ」
死神「…もう未練はないのか」
魔女「あぁ。見習いにも言いたいことは言い残してきた。あとは私が死んだら発動するように、仕掛けをしておいた」
死神「仕掛けだと…!?」
魔女「そう焦るな、お前に危害を加えるものではない」
しかし教える気はない――この意地悪な笑みは、そういう笑みだ。
魔女「躊躇するな、お前の役割だろう」
死神「あぁ」
死神は鎌を構える。それを見ても魔女は、全く顔色を変えない。
死神「個人的には悪くなかったぜ、テメーと過ごした数日間」
魔女「私もだ」
死神「…来世で会えりゃいいな――」
そして死神は、躊躇なく鎌を振り下ろした――
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