過去ログ - 魔女「流れ星に願うこと」
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81: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/18(土) 11:07:09.10 ID:tyHAVLhO0
見習い「うぅっ、えうっ」

私は星空の下、溢れ出る涙を止めることができなかった。
師匠は受け入れようとしている。なのに感情は割り切ることができない。

3年。とても短かった。もっと早く師匠と打ち解けるべきだった。もっと師匠と一緒に過ごしたかった。

見習い「うぅっ、師匠…」

その時だった。

見習い「…っ!?」

地面が照らされ、すぐに異変に気付く。
私はぱっと空を見上げた。

見習い「これは――」

空を明るくしているのは、空一杯の流れ星だった。
師匠が待ち続けていた星の群れは、まるで人々の願いを運ぶかのように流れていた。

その、あまりにも幻想的な輝きに、私は目を奪われる。

見習い「師匠…」

呟くのは大事な人の名前。

だけれど、何故か急に苦しくなって。

見習い「死神…さん…」

どうしてか、死神さんの顔が頭に浮かび、胸を締め付けた。


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