過去ログ - 久世橋「九条カレンさん、私はあなたのことを……」
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名無しNIPPER
[sage]
2015/04/15(水) 02:25:52.05 ID:PpSbly8Po
久世橋「九条さん、これで何度目ですか。廊下は走らないようにと言いましたよね」
下校の時間、廊下の曲がり角から突如目の前に現れた少女は今私に叱られている。
九条カレンさん、私のクラスの生徒である。
カレン「ご、ごめんなさいデス! ちょっと急いでて……」
久世橋「急いでいるからといって走っていいものではありません!」
そう一喝すると彼女は萎縮する。
いつもの元気な笑顔の顔が強張っていてまるで怯える小動物のようだ。
私としては別に怖がらせるつもりはなかったのでここまでやってしまうと多少罪悪感を感じてしまう。
が、そこは教師。時には心を鬼にしなければいけない。
久世橋「走っている途中で誰かにぶつかったらどうするんですか。大怪我に繋がってしまうかもしれないんですよ」
カレン「はぁい……」
久世橋「分かったら二度と走らないように。いいですね?」
念を押し彼女を解放した。
こっぴどく叱ったせいか流石の九条さんもすっかり落ち込んでいる。
そんな姿を見てやりすぎたかと思ったが、これで廊下を走らなくなるのならそんな気持ちも振り切れる。
ほっと一安心……した矢先だった。
カレン「シノー!!」
久世橋「九条さん!!」
友人を見つけて走り出した彼女を私は再び叱るのだった。
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