過去ログ - 岡崎泰葉「私は、アイドル」
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23: ◆XmxU5oRmnc
2015/04/16(木) 16:36:45.28 ID:dpPJnMuC0

「さて、本題に移ろうか。と言っても、君の聞きたいことは、さっき言ったように俺が言うべきことじゃあないから言わないでおくけれど」

「えっ……なら、何を」

 私は先日の答えを教えてくれると思っていたのだ。それが違うとなれば、驚くことも仕方ないだろう。
 しかし、先日の答えでないのなら……先日の続きとは、どういうことなのだろう。
 私が考えていると、彼はすぐにその答えを言ってくれた。

「君の意見を聞きたいと思ったんだ。そうだな……先輩に教えを乞う、ってところかな」

「先輩、なんて」

「先輩だよ。俺はプロデューサーになって十年も経っていない若輩者だ。そんな俺が岡崎さんを先輩と呼ぶのは、あまりおかしいことじゃあないと思うが」

 ……はっきり言って『先輩』と呼ばれることには大きな違和感があったけれど、これ以上は何も言わないことにした。何を言っても、うまく言いくるめられる気がする。

 私が黙っていると、彼は続ける。

「で、だ。聞きたいことは単純だ。岡崎さん、君の、『君自身の答え』を聞きたい」

 私、自身の。
『理想』ではなく、私、自身の?

 その言葉に、私は驚いていた。でも、そんなことには構わず、それに気付いておきながら、その上で、彼は言った。



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