過去ログ - 八幡「メガネにするか、コンタクトにするか」
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48:1[saga]
2015/04/17(金) 13:36:05.84 ID:s/1pW2mHo
「結衣さんからメール貰ったよ。今日はお兄ちゃんの話何でも聞くから、言いたくなったら何でも言ってね」

「……サンキュ。愛してるよ小町」

「もう、しょうがないなお兄ちゃんは。今日はいくらでも甘えていいよ。小町的にはもうポイントカンストだからね」
以下略



49:1[saga]
2015/04/17(金) 13:36:34.54 ID:s/1pW2mHo
捻くれて、屈折して、やさぐれて。

寂しくて、悲しくて、苦しくて。

諦めて、放棄して、断ち切って。
以下略



50:1[saga]
2015/04/17(金) 13:37:03.24 ID:s/1pW2mHo
その後落ち着いた俺は今日の出来事を話した。小町は相槌を打つのみで拙い言葉で喋る俺の話を辛抱強く聞いてくれた。

「お兄ちゃん、今まで身内以外の強い善意なんて経験ないからねー」

よく覚えていないのは確かだ。両親からもほとんど受け取った覚えがない。気付いたら兄妹で支え合っていたような感覚だ。
以下略



51:1[saga]
2015/04/17(金) 13:37:45.75 ID:s/1pW2mHo
そう言うも俺を気遣ってか俺の手を撫で続けてくれる。弱ってると人恋しいのは仕方のないだろ。これで小町ルート開拓出来ないとかマジ人生クソゲー。

「じゃ、落ち着いてきたみたいだから、私の意見を聞いてもらえるかな」

「あぁ、聞かないわけにはいかないだろ」
以下略



52:1[saga]
2015/04/17(金) 13:38:41.74 ID:s/1pW2mHo
翌日。

困ったときに人はどうしたらよいのか。助けを呼べばいい。非常にシンプルな話である。

だから俺は助けを呼ぶ。違うな、助けてもらう。所詮人が一人でできることには限りがある。雪ノ下だって限界はあるのは文化祭でもわかっていたことだ。だから俺は自分の手に負えないと判断し、奉仕部を頼った。それが正しいと思った。
以下略



53:1[saga]
2015/04/17(金) 13:39:48.05 ID:s/1pW2mHo
「そうか、事情は大体わかったよ」

教師の喫煙所に生徒の俺が入っていいのかは疑問が残るが、今は職員室の外にある喫煙所だ。

「俺なりに考えましたよ。分からなければこうして先生にも相談する程度には」
以下略



54:1[saga]
2015/04/17(金) 13:40:21.45 ID:s/1pW2mHo
「まだわからないか。眼鏡はきっかけで問題ではない。シンプルに考えればいいだけだ」

シンプルに考えろ、か。今回のきっかけはメガネ。その結果年下の女子に声をかけられた。

俺はそれに答えようとしたけど、期待に応えられない自分に絶望した。
以下略



55:1[saga]
2015/04/17(金) 13:40:49.09 ID:s/1pW2mHo
今日は由比ヶ浜とまともに顔を合わせていない。休み時間は一人納得行くまで考えたかった。それに俺から話しかけてくるのを待っていてくれたようにも思える。

一人であれだけ悩んだものが悲しくなるほどあっさりと昼休みには瓦解し、理解した。

既に奉仕部には俺を待っている二人がいる。
以下略



56:1[saga]
2015/04/17(金) 13:41:16.31 ID:s/1pW2mHo
「ここまで早く立ち直って来るとはね。全くあなたのメンタルの強さには呆れるわ」

全くだ。全部お前らのおかげだよ。絶対に言わねえけどな。

二人に向き直り改めて依頼内容を言い放った。
以下略



57:1[saga]
2015/04/17(金) 13:41:45.65 ID:s/1pW2mHo
昨日のやり直しをするには色々と準備がいる。まずは計画と認識を合わせからだ。

「一応俺なりに考えてみた。だからあとは実行に移せるようフォローしてほしい」

「依頼の内容を伺うわ」
以下略



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