過去ログ - 【Fate】カルナ「安価で聖杯戦争―――是非もなし」 -SS速報VIP

過去ログ - 【Fate】カルナ「安価で聖杯戦争―――是非もなし」

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241: ◆.thx41UQwK3a[saga]
2015/05/02(土) 14:48:45.44 ID:sVR3ezyOo

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構えた槍の先から鮮黄色の熱線が、一条の光となって突き進んでいく。そして、聖杯の僅か手前へと到達した時、光は停滞した。
一条の光が、その先の停滞する光に送り込まれる度に、膨張していく。やがて、宝具の解放を終えた頃には大きな球体が産まれていた。

光は熱く、そして何よりも強かった。礼拝堂と聖杯、そして我らを照らす様はさながら太陽のようだ。
赫灼たるその人造太陽は、数瞬後に幾数もの光の帯を伸ばし、そして聖杯を包み込んだ。

常識を遥かに超える温度と、神秘と神殺しの特性を秘め―――そして令呪の後押しにより、宿る悪神だけを浄化していく。
この世のものとは思えない、女性と男性の声音が混濁した唸り声が耳朶を打つ。

『ああああァァァァ……殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す。死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね――――！！！』
泥から浮かび上がる髑髏による、殺意と憎悪のみで形成された呪怨。

だが、それは届くことはない。立ち昇る灼熱の渦の中で絶叫を上げながら、やがて完全に呑み込まれると虚空へと消えていった。

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