過去ログ - インデックス「――――――あなたと、私」
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5:名無しNIPPER[saga]
2015/04/20(月) 00:02:36.78 ID:YJZuZ5vJ0
少しするとギィィィ……という軋んだ音と共にドアが開いた。
おそるおそるインデックスは隙間から顔を覗かせ、外の様子を窺う。

「……誰もいないかも」

一歩外に出る。数歩歩いて、ふと振り返った。
そこにはぎっしりと本の並べられた本棚しかなかった。
ここには一体何冊もの本が収められているのか、とインデックスは答えの分かっている問いを心の中で行った。

通路を進み、階段を下りていく。
降りた先にある扉の上に短い文字列が書かれていた。

『Forgive Me.There's a monster inside of me』

「……」

扉を開く。軋んだ音と共に目の前に本棚に挟まれた薄汚れた通路が見えた。
通路の脇に小さなテーブルのようなものがあり、近くの床には埃を被った綺麗な宝石が転がっていた。
テーブルの上には小石の嵌った指輪が置かれていた。
インデックスがその指輪を手に取ると、ふっとこの通路を照らしていたキャンドルが全て一斉に消えてしまった。

「――――ああ」

インデックスは何かに納得したように呟く。
そっと指輪を戻す。しばらくすると再びキャンドルに火が点った。


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