10:名無しNIPPER[saga]
2015/04/21(火) 21:35:58.55 ID:wUkTsMkL0
休憩スペースにあるテーブルの上にわかめスープを入れたカップが二つ置かれました。
「チャーハンにはレンゲだよねー。チャーハンの美味しさの何割かはレンゲが担保していると思うんだよ、僕は」
プロデューサーはそう言いながら志保に木製のレンゲを手渡します。
志保はそれを素直に受け取り、プロデューサーの手作りチャーハンを眺めます。
「どう? 結構上手に出来たと思うんだけど」
「そうですね。美奈子さんには負けますけど、よく出来てると思いますよ」
半球状になっているチャーハンの一部を崩して志保が言います。
「でしょー。いやー苦節一か月。やっと中華鍋が片手で振れるようになったんだよー。いやー、重いのなんのって。あ、食べようか」
いただきます。とプロデューサーが手を合わせるのにつられて志保も手を合わせます。
深夜の事務所は、レシピの少ないレストランでした。
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