過去ログ - やはりわたしの青春ラブコメはまちがっている。
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21: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:12:40.90 ID:+4eN97YB0
 じーっと観察していると、わたしに気づいたようだ。
 わたしと先輩を交互に見て目をキラキラと輝かせる。

「こんにちはー。先輩の後輩の一色いろはです。よろしくねー」
「こんにちはー! 妹の小町ですっ! お、お兄ちゃんとはどういう関係でっ!?」

 息せき切ってぐいぐいっと顔を突き出してくる。
 ま、まぶしい……若いっていいな。

「んー……? なんだろ……愛されキャラ的な? ほら、マフラー。いやー愛が重いねっ!」
「返せ」

 一切の間を空けずにマフラーに伸びてきた手をさっと華麗によける。
 べーっと悪戯っぽく舌を出すと、先輩の口から何度目かのため息が漏れた。

 小町ちゃんはなにやらほほぉーっと感心したような顔をしたかと思うと、「ま、またお義姉ちゃん候補が……っ!」と戦慄いている。
 お義姉ちゃんて……て、照れる!

「どこまでいったんですかっ!?」
「どこにも行かねぇよ。俺はずっと小町のそばにいる」
「やめて、出てって」

 ひゅううと冷たい風が吹いた。
 あ、あれー? なんだか視界が滲んできたなー、と目をぐしぐし擦る先輩。
 小町ちゃんはそんな先輩の耳に口を近づけ、そっと囁く。

「ちょっと、そういうのはお家にいるときだけにしてって言ったでしょ!」

 聞こえてますよー!
 ちょっと!
 この兄妹大丈夫!?
 家でただれた関係になってない!?

 しかし、小町ちゃんはそんな心配はいらないとばかりににこにこ微笑む。



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