過去ログ - やはりわたしの青春ラブコメはまちがっている。
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34: ◆hFO8AUe7/Y[saga]
2015/04/23(木) 19:21:30.10 ID:+4eN97YB0
「ああ、そう」

 素っ気ない返事に苦笑しつつ、わたしは前に進んだ。

 わたしが間違いを正そうとする日がいつくるのかは分からない。
 あるいはそんな日は来ないのかもしれない。
 だから、今、先輩と一緒にいられる今の時間だけは目一杯楽しんでもいいと思う。

 わたしの心の声に気づくものは誰もいない。

  ****

「いやぁー、買った買った」

 結局、小町ちゃんの合格祝い以外にもいろいろと買ってしまい、ほくほく顔で外へ出る。
 荷物になるし、最後にすればよかったかなー……。

 時刻は午後一時前。
 太陽が高く昇り、気温は朝よりはマシになった気がするけどまだ寒さは堪える。
 先輩の腕に抱き着くとやはりうざったいと視線で言われたが、今暖房器具を離したら死んでしまうので勘弁してもらいたい。

「……なんで荷物に加えてお前まで持たなきゃならねぇんだよ……超重い」
「んなっ!」

 飛ぶように離れると先輩がニヒルに笑う。
 気持ち悪いです。
 でも、そんなことより重要なことがある。

「お、重かったですか……?」

 おずおずと尋ねる。

「ああ、すっげー重かったな」
「うぅ……」
「荷物が」

 いつの間にか下がっていた視線をばっと先輩に向けると飛び込んでくる意地の悪い顔。
 だ、騙された……っ!



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