過去ログ - 響「・・・強くなりたい」 響鬼「よろしくっ、シュッ!」
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12: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/04/28(火) 21:20:19.34 ID:Vfj3ufUq0

その夜、大きな青いテントの中で響と共にDVDを見ていたヒビキは若い青年の声を耳にした。

「ただいま戻りました、ヒビキさん」

「おぉ京介。おかえり」

その手の中には椎茸がたっぷり入った籠があった。

「紹介するよ。俺の弟子の京介、強鬼だ。おっ、今日も大量だな!」

「えぇ、今年はなかなか出来がいいですよ」

京介は椎茸作りに凝っていた。

彼曰く、黒装束を着た変てこな怪人がしいたけを食べるようにと、まるで母親のように口うるさく言ってくる夢をよく見たのがきっかけだという。

その夢に影響されてか、魔化魍から助けた農夫から椎茸栽培の技術を学び、今では自ら椎茸の畑を管理するまでになっていた。

ヒビキに言わせれば、母親と離れたことが無意識にそんな夢を見てる原因ではないかと言う。だが、京介は頑なにそれを認めようとはしなかった。
その時彼の師匠は妙に微笑ましい顔をしていた。それが無性に腹が立ったからだ。



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