過去ログ - 八幡「人の評価なんて当てにならねえ」
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52:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 06:01:26.36 ID:ecQ0BIE6o
葉山は普段と変わらない穏やかな表情だが、淡々としつつも言葉を選んでいるようだ。

「気付いたのは当初からかな。確信はなかったけど、チェーンメールの件があってからそういう事は俺らの中で禁忌される行為だという事は仲間内で話していた。だから俺らの中でこんな事をする奴はいないと思っていた」

葉山の言葉に一色の表情は暗い。平静を取り繕おうとしているのが見て取れる。憧れの先輩から死刑宣告を受けたようなものだから当然だろう。

「サッカー部でも裏サイトの件は話題になったよ。比企谷には申し訳ないが盛り上がる話だったからね、だから静観していた。だが先日の書き込みがあって流石にシャレにならないと思っていたところ、いろはの態度も明らかに変わってそれとなく聞いてみたら、ということさ」

それでこの場を設けたということか。内容が内容だけに一色が一人で謝罪するには荷が重いからお前が俺に声をかけた。わかってしまえば大したことのない些細なものだ。

「部長様も大変だな」

「もっと早く動けばよかったよ。済まなかった」

葉山が俺に頭を下げる。意外とプライドの高いこいつが下げる頭は決して軽いものではないだろう。

「別に頭を下げてほしいわけじゃない、大体お前のせいじゃないだろ。後輩のしたことだ。頭を上げろよ」

その言葉に一色は安堵の表情を浮かべるが、俺の話はまだ終わっていない。

「だが責任は取ってもらおう。先輩なら当然だろう」


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