過去ログ - 八幡「人の評価なんて当てにならねえ」
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6:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/29(水) 18:23:07.82 ID:YJnNelKho
俺は俺のやり方しか知らない。それが誤りであっても、別解があったとしてもそうすることしかできない。答えは出てしまえばそれが全てだから。

いつからこうなったのか、目について言及を受けたのはいつからだったか。やれ腐っているだの濁っている、死んだ魚の目をしていると言われたが、疑問に思うことはなかった。原因はわかっていたし、人を信じるとか、友情だ愛だというのは酷く滑稽だと感じていた。

高校では取り巻く環境が変わることはあったが、俺へ興味を持つものはいなかった。いたかもしれないが好奇心や物珍しさといったものだろう。高校生活はそういった意味では無味無臭、俺の世界には俺しかいなかった。入ってくる者、近づく者は俺を蔑み嘲笑うと満足したかのように踵を返した。

最初に入ってきたのは平塚先生だった。俺の生活態度に苦言を呈し、そこからは少しづつ俺を取り巻く環境が変わっていく。

学年トップの成績を誇り奉仕部という活動を行う雪ノ下雪乃。クラスメイトでトップカーストの地位を確立している由比ヶ浜結衣。ワナビの孤独者である材木座義輝。テニスに想いを綴る戸塚彩加。一匹狼で面倒見の良い川崎沙希。奉仕部を通してただの知り合いから顔見知り程度にはなった。

果たして彼ら彼女らと今後どのような付き合いが続くのかはわからない。だが、取り巻く環境が変わり周りから見られる立場に変わりつつある。これからは影を潜め続けるのは難しくなるだろう。

人は誰しも表と裏の顔がある。表の顔はいくらでも変えることが可能だ。裏の顔を見せる必要はないし、知ったところで無理に抱え込む必要もない。

「先帰るわ」

「お疲れ様比企谷君」

「ヒッキーお疲れー!」

キッカケが些細なことに過ぎないのは世の常だ。俺が今の様な身の置き方で落ち着いたのも、奉仕部に入ることになったことも。


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