過去ログ - 前川みく「みくは自分を曲げないもん!」
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3:名無しNIPPER[saga]
2015/05/01(金) 05:39:49.58 ID:Q4mOaklu0
二日前、みくが事務所のホワイトボードを駆使しシンデレラプロジェクトのメンバーに『猫耳アイドルが今後アイドル業界に与える影響及び経済効果』と銘打ったプレゼンを行っている最中であった。
最前列で話を聞いている蘭子とアナスタシア以外は完全に暇つぶしでしか聞いていないが、みくは確実に手応えを感じていた。経済効果の部分は割とでっち上げだが。

「すいません、前川さんはいらっしゃいますか」

仕上げの『なんと今なら今後のアイドル生活には欠かせなくなるぶち模様猫耳が2000円!』に差し掛かかろうかというタイミングでよく通る低い声が事務所に響く。こんな特徴のある声の主は1人しかいない。プロデューサーだ。
視線を部屋の入口に巡らせると部屋の入口全てを覆うような巨漢が立っていた。
アイドルプロデュースとは程遠い風体であるが、これでいてかなりのやり手であり、みくも一目置いている存在である。
そしてこの伺いを立てるような声色で自分の名前が呼ばれたということは要件は一つであろう。

「Pちゃん、どうしたにゃ? もしかしなくてもお仕事!?」

「仕事と言えばそうなのですが・・・・・・」

当たりだ。ガッツポーズを取りたいところであったが、何故かプロデューサーの顔は微妙に浮かない様子だった。
ヨゴレ仕事だろうか?
そういえばCandy Islandの三人がバンジージャンプをしていたな、と嫌な想像が一瞬浮かぶが即握りつぶす。
仕事は仕事。そう、仕事なのだ。

「Pちゃん遠慮することないにゃ! みくはどんな仕事でもするよ! バンジージャンプだって飛ぶし熱湯風呂にも入るにゃ!」

多少虚勢を張ってしまった感じは否めないが自分のもとに来た仕事を蹴るなんて考えはみくの中にはなかった。
その熱意を感じ取ったのか、プロデューサーは少しだけ手元の書類を眺め、自分の首に手を添えた。何かを考えている時の無自覚の癖である。
一瞬の思案のち、プロデューサーはみくに自分が持っていた書類を渡した。

「大変心苦しいのですが・・・・・・」

前置きを受け、みくは書類に目を通す。
これはポロリも有りの運動会も覚悟しなければならないかいやさすがにそれは断るけどなんて1人ツッコミを入れていたが、書類には予想外の文字が大きく書いてあった。


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