過去ログ - 前川みく「みくは自分を曲げないもん!」
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4:名無しNIPPER[saga]
2015/05/01(金) 05:42:27.28 ID:Q4mOaklu0
「ライブスタッフ名簿」

疑問でもなんでもなく、ただその見出しを口に出す。それは渡された書類の内容とプロデューサーの意図が組みきれなかったためだ。

「はい、実はライブスタッフに欠員が出て・・・・・・派遣スタッフで来られる予定の方たちだったのですが、先方とのスケジュールの齟齬が発覚しまして・・・・・・」
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/05/01(金) 05:47:08.80 ID:Q4mOaklu0
そして二日後

「はーい、しっかり並んでー! CD買う人はお札と小銭間違えないで用意しててねー!」

大挙として押し寄せる物販客をカウンター越しに対応しつつ、みくは大声を出して列を先導していた。服装はライブスタッフの正装であるバンドTである。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/05/01(金) 05:49:33.99 ID:Q4mOaklu0
必死に物販を捌き、開演までの2時間をなんとか乗り切った頃にはみくは文字通り真っ白に燃え尽きていた。
原画じゃないよ、×印なんてみくの体のどこにもないよ、うふふ、ふふふふふふふ、ふふ・・・・・・

「づ、づがれだ・・・・・・」

以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/05/01(金) 05:53:42.40 ID:Q4mOaklu0
トントン、とドアがノックされる音がする。

「に”ゃっ」

寝起きなのでセーフ、と光速で言い訳が浮かぶほどのアイドル失格ボイスである。
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/05/01(金) 05:55:59.88 ID:Q4mOaklu0
「今日はお疲れ様でした。おかげで物販の方も無事に捌き切る事ができました」

「ぷはっ! 別にいいにゃ、Pちゃんが仕事を持ってきてくれるだけでみくはとっても嬉しいの。できればライブとか販促とかそっちのほうがいいけど、これもお仕事でしょ?」

「そう言っていただけると、助かります」
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/05/01(金) 05:59:20.42 ID:Q4mOaklu0
夕暮れの街、プロデューサーとみくを乗せたワゴン車が首都高を走っていた。
346プロからの応援組だけ先に帰るように、とプロデューサーの計らいだ。
しかしあくまでみくや小梅、唯のような未成年がまずいのであり友紀だけは現場の撤収までが仕事だとみくは説明を受けた。
ちなみに姫川友紀は20歳である。
あの外見とテンションで私よりもけっこう上なんだよなぁ、と何か禁忌のような物に触れた気分になるみくであった。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/05/01(金) 06:01:32.71 ID:Q4mOaklu0
「なんにゃ?」

「本当は事務所に着いてからお話しようと思っていたのですが、今ちょうどその事で悩んでいるようでしたので」

「ん・・・・・・?」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/05/01(金) 06:04:37.28 ID:Q4mOaklu0
「それ、どういう意味」

怒りをぶつけられ、一瞬だけプロデューサーの視線が泳ぐ。
しかしすぐに視線をみくに戻し、ゆっくりとした口調で応答する。

以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/05/01(金) 06:06:44.69 ID:Q4mOaklu0
すぅっ、と息を吸ったのは、プロデューサーだった。

「うまく、伝えられるかどうかわかりませんが」

そう前置きをして話し始める。
以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/05/01(金) 06:10:36.64 ID:Q4mOaklu0
「・・・・・・こういうわけです」

口数も少なく、みくはここ一週間の出来事を余すこと無く全てプロデューサーに打ち明けた。
あんな心の根っこの話を聞かされて自分だけ何も言わないなんてさすがにアンフェア、不誠実すぎると思ったのだ。
しかしただ感情のままに衝突した一部始終を極めて理知的な大人に説明しなければならないなんてとんでもない拷問であるとみくは思い知らされる。
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/05/01(金) 06:11:32.50 ID:Q4mOaklu0


――でも、

きれいなドレスも
以下略



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