過去ログ - 京太郎「その片思いは八方塞がり」
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91: ◆3j.5pj2xjQ[saga]
2015/05/23(土) 02:19:38.75 ID:gJ8dZ14no

「うあー、疲れたじぇ」


日が暮れてすっかり暗くなった部室で優希が声を上げた。雀卓に突っ伏す優希の様子を横目に久は時計を一瞥すると部活の終了を告げた。


「今日はこの辺りでお開きにしましょうか」

「じゃな。皆気をつけて帰るんじゃぞ」

「ほら優希、いつまでも寝ていないで帰る支度をしますよ」

「咲、俺達も帰ろうぜ」

「ヤッパリアンナノマージャンジャナイ……」


京太郎がうわ言のようにそう繰り返す咲を連れて帰ろうとすると久に呼び止められる。


「あ、須賀くんは帰っちゃダメよ?」

「へ?」

「これからまこのお店で特訓の続きよ」

「……マジっすか?」

「マジよ」

「ほれ、おんしはこっちじゃ京太郎」


唖然としながらまこに引きずられていく京太郎。放心状態の咲も和と優希に連れられて部室を後にする。

そうして部室には久だけが残った。



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