124:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/07(木) 00:03:35.13 ID:Qpf2HTpFo
真姫「『対等でいたい』って言ってたのに……」
海未「あ、あれは……あの時はそう思ったからです……」
希「その言葉の意味って、どういうことなん?」
海未「穂乃果とことりは、幼なじみで、親友で……お互いを高め合う、ライバルですから」
海未「これからもずっとそうでありたい、と思っていました」
真姫「今は思ってないの?」
海未「その気持ちは今も変わりませんが……。
猫という弱い立場になって、二人に守られるだけなのは嫌だった、のかもしれません」
真姫「よく分からないんだけど」
海未「猫になって風邪をひいた私を、穂乃果は懸命に看てくれました」
海未「人の姿に戻って寝込んでいる私を、穂乃果は変わらずに看てくれました」
海未「結局、穂乃果は穂乃果で……変わりはなかった。
それなのに私は立場が弱くなると思い込んで、変に怯えていたんです」
希「……」
真姫「……よく分からないわね」
海未「この気持ちは、説明しづらいものがあります」
希「『普段は見えない景色――』という言葉の意味、やな」
海未「そうですね……」
海未「猫になっても、希、真姫、にこが守ってくれました」
海未「一緒に考えてくれた絵里、事情を知らなくても心配してくれることり」
海未「非常識なことが起こっても、みんなは変わらずにいてくれた」
海未「それが嬉しいのです」
希「……」
真姫「要は、悟った、ということね」
海未「…………」
希「真姫ちゃん……」
海未「なんだか、棘がありますね……」
真姫「べつに……」
希「一番心配してたのは、真姫ちゃんやからね。
『うーちゃん』が居なくなって、一生懸命――」
真姫「そんなこと言わなくていいわよっ!」
海未「それはそうと、希が持っているそれは?」
希「これ? 前に、にこっちのお菓子ご馳走になったから、そのお礼〜」
海未「そんなにたくさんですか……」
希「海未ちゃんの回復祝いもかねて♪」
真姫「おやつは抜きにするんじゃなかったの?」
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