過去ログ - 扶桑「私たちに、沈めとおっしゃるのですか?」 提督「そうだ」
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◆bBUdJHUgklsz
[saga]
2015/06/11(木) 20:45:30.75 ID:vdTSFGg40
海は、気分屋だ。
飄々と穏やかに見守ってくれていると思えば、突如怒りの矛先を向けてくる。
海は、いつ、機嫌を損ねるかわからない。
以下略
124
:
◆bBUdJHUgklsz
[saga]
2015/06/11(木) 20:54:00.97 ID:vdTSFGg40
砲弾を撃つ音と爆発音が激しさを増していく。
突然の奇襲に最初は混乱していた深海棲艦だったが、今となってはすでに来た砲弾にたいして冷静に対処を続けている。
それでも狙いを定めさせないため、扶桑と山城は常に移動を怠らない。
相手は無数の砲弾の雨を降らせてくる。少しでも立ち止まると容赦なく、身体に突き刺さるだろう。
決して回避力があるとはいえない扶桑型。それでも、寸でのところで避け続ける。
以下略
125
:
◆bBUdJHUgklsz
[saga]
2015/06/11(木) 21:05:52.73 ID:vdTSFGg40
荒れた海とは正反対に、空は穏やかに雲を流す。
空は続いていく。どこまでも遠く離れていようとも、そこから見上げた空は繋がっている。
人々は空を見上げ、思う。願い、祈る。
この思いが、どうか風に乗って、思い人へと届くことを信じて。
126
:
◆bBUdJHUgklsz
[saga]
2015/06/11(木) 21:20:52.16 ID:vdTSFGg40
月明かりが淡くひかり、電気も付けない執務室をほのかに照らす。
窓際で椅子に腰かけながら、提督は一人煌々と輝く月を見上げていた。
その表情は、深く被った帽子に遮られ詳しく読み取ることができない。
しかし、固く結んだ唇と、 微動だにしない身体が、周りの空気を冷たく、重いものへと変えている。
以下略
127
:
◆bBUdJHUgklsz
[saga]
2015/06/11(木) 21:57:44.66 ID:vdTSFGg40
そこまで考えたところで、ドアをたたく乾いた音が響いた。
はいれ、と短く、空を見つめたまま一言だけ発する。
「失礼します」
以下略
128
:
◆bBUdJHUgklsz
[saga]
2015/06/11(木) 22:21:57.93 ID:vdTSFGg40
夜明けまでの間、扶桑たちは二人で食い止めなければならない。
分かってはいたが、なんと酷な作戦だろうか。
大淀は顔をしかめ、ふるふると首を振る。
以下略
129
:
◆bBUdJHUgklsz
[saga]
2015/06/11(木) 22:22:51.25 ID:vdTSFGg40
今日は、ここまでにします
130
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/06/11(木) 23:19:59.85 ID:kR0EZRFw0
乙
131
:
名無しNIPPER
[sage]
2015/06/11(木) 23:49:52.38 ID:mMP5JUPDO
乙
132
:
◆bBUdJHUgklsz
2015/06/14(日) 17:28:15.41 ID:/Q+84Nf8O
この小説にあった絵とかないかなーっと検索しまくってたら、素晴らしい絵を見つけました
という訳でこんばんは、出来れば夜更新します。
133
:
◆bBUdJHUgklsz
[saga]
2015/06/14(日) 19:48:20.05 ID:QZu7hoVs0
爆発音がより激しく、荒々しく、夜の海で鳴り響く。
物量に任せた深海棲艦による一斉射撃によって、扶桑たちは徐々に主導権を喪失。
戦は、少しずつとだが深海棲艦のペースとなっていった。
もともと、奇襲による混乱など時がたてばいずれ沈静化するもの。
以下略
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