過去ログ - 扶桑「私たちに、沈めとおっしゃるのですか?」 提督「そうだ」
1- 20
157: ◆bBUdJHUgklsz[saga]
2015/07/12(日) 22:09:45.60 ID:bRN/X0s30


「援軍は、後どれ位で到着しますか?」
「つい30分ほど前、北方海域から出撃した、との連絡が入った。……早くてもあと3時間といったところだな」
「3時間……」
 
 だれかが、その長すぎる時間を呟いた。
 敵の大群を、たった2人で、あと3時間も耐え凌がなければならない。
 その壮絶さを想像して、改めて扶桑と山城が赴いた地獄を思い知る。
 誰もが、拳を握りしめ、唇を噛みしめる。
 だがしかし、誰もがその眼に、表情に、悲壮感はない。
 
 其処にいるものの誰もが、信じていた。
 扶桑と山城は、きっと勝つ。
 
 根拠は、ない。
 その絶望的なまでの戦力差にあって、99%敗北が決まっている状況において。
 妄想の垂れ流しだとでも、夢物語だとでも、好きに言えばいい。笑いたい奴は笑えばいい。

 それでも、誰もが勝利を疑わない。
 扶桑と山城は、私たちの家族は、負けない。
 血が流れ、弾が尽きようとも、彼女たちの心は折れないと。
 そう信じているからこそ。その身を案じはすれども、結果は案じなどしない。
 
 
「あ、そうだ提督」
「なんだ?」
「間宮さんに料理作ってくれるよう、お願いしてもいい?」


 その突然のお願いに、提督は意味が解せない、と頭に?を浮かべる。
 そんな提督を見て、クスッと笑い、笑みを浮かべ、言う。

「祝勝会の準備さ」

 
 



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
236Res/136.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice