過去ログ - 扶桑「私たちに、沈めとおっしゃるのですか?」 提督「そうだ」
↓
1-
覧
板
20
207
:
◆bBUdJHUgklsz
[saga]
2015/08/16(日) 01:50:03.34 ID:7XiZAjkt0
――それでも……
フラフラと重い体を起こす。
標準もままならない状態で、主砲を放つ。
が、当然のように砲弾はまるで見当違いの方角へと飛んでいく。
そればかりか、砲撃の衝撃に尻餅をついてしまう。
その間抜けな姿に、深海棲艦は見世物を楽しむように笑いを上げたような気がした。
――それでも、私は、あなたが、羨ましかった
提督自身も、困難な夢だと思っているだろう。
ほぼ不可能な、ただの理想だと気付いているのかもしれない。
それでも、諦めはしていない。
本気で、その夢の実現に向けて努力を続けていた。
内心、いつ諦めるのだろうか、と眺めていたこともある。
それでも、その眼は輝きを失うことはない。
敗北を重ね、そして幾度となく勝利をえ、それでもなお届かないその理想に。
立ちはだかる現実の高い壁に、挫けることはなかった。
――屈託のない笑顔で、高らかに理想を掲げることができるあなたが……
笑えるくらい馬鹿馬鹿しい夢を、なんの疑いもなく語るあなたが。
とても、眩しく見えた。輝いているように見えた。
立ち上がろうと、腕を立てる、その上から追撃の砲弾、爆発。
再び、海面に押し付けられ、艤装も半分ほどバラバラに吹き飛ぶ。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
236Res/136.79 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 扶桑「私たちに、沈めとおっしゃるのですか?」 提督「そうだ」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1430845443/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice