過去ログ - 扶桑「私たちに、沈めとおっしゃるのですか?」 提督「そうだ」
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◆bBUdJHUgklsz
[saga]
2015/05/23(土) 19:42:05.88 ID:bX5Geso30
聞こえてくるのは、荒々しい波音と航行する音だけで、それ以外は何も聞こえてこない。
陽が落ちた海は、何もかもを飲み込んでしまうように感じられ、微かな月明かりを頼りに海を進む。
そこにいる誰もが言葉を発することはなかった。
周囲を警戒中、ということももちろんあるが、そのようなことでここまで静まることはない。
その最たる原因である扶桑と山城を中心に、航行する数隻の艦娘たちの表情はどこか歪んでいた。
時雨に満潮、最上、朝雲に山雲。せめて、少しでも一緒に、という彼女たちの願いを提督は受け入れてくれた。
だと言うのにお互い、顔を見合わせることも話しかけることもできない。
これから死地へと向かう二人に、どんな顔を向ければ、どんな言葉をかけるのが正解なのか。
無理やり作った笑顔で接するのも、明るい声で話しかけるのも、間違いでは無いだろう。
それでも、それをできるような空気でもないこともまた事実で。
結局、誰も話しかける勇気がないまま、進んでいく。
共にいられる時間ばかりが減っていく。
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