過去ログ - 【Fate】凛「知られざる英雄たちの戦い」【スマブラ】
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50:名無しNIPPER[saga]
2015/05/07(木) 23:24:58.44 ID:XVZpuZT60


 話が長くなりそうだ。思わず出そうになった欠伸をかみ殺す。常に優雅たる遠坂は、人前で欠伸なんかしてはならない。等と言う、私の家訓を守る戦いの間にも、綺礼と衛宮くんの間では重い問答が繰り返されている。

 あくまで重いと言うのは衛宮くんのような一般人にとっての感覚であり、魔術師である私にはごくごく当たり前の常識なのだが。それでもやはり衛宮くんにとっては堪え難い言葉の連続のようで、ことある度に綺礼に噛み付いてはいなされている。

 けれど、「聖杯戦争とは殺し合いだ」――綺礼がそう言った時、何故か自分の頬がぴくりと震えるのを感じた。

凛「殺しだけでは無いわ。綺礼、素人に嘘を吹き込み過ぎるのはよくないわよ」

 そう言うと、綺礼は肩をすくめ私を見た。無性に腹が立つ仕草だ。子供をあやすような目で私を見るな。昔とは違う。

凛「そこの平和ボケと一緒にしないで。ただ私は、殺すだけが勝利では無いと言っているだけよ。あくまでも戦術の一つとしてね」

 これは本心だ。聖杯戦争とは確かに殺し、殺される儀式ではあるのだろう。しかしただ短絡的に殺すだけの者に訪れる聖杯ではない。計略を巡らせ、狡猾に動いてこその戦争なのだ。

 ただ殺し合うだけの野蛮な戦では無い筈だ。仮にも、私の父がその昔に臨んだ戦いであるならば。

 それに、サーヴァントに殺すとはまた奇妙な表現ではないか。




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