過去ログ - 提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」 その2
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730: ◆uyMG3dCVpM[sage saga]
2015/10/24(土) 03:19:19.89 ID:F/zDaFwo0
だが、ここで少しづつ艦娘側の動きが変わる。

深海棲艦側は、まだ誰も気付かない。

前面に出るのは龍田と天龍、電。

雷、暁、響の駆逐艦3隻は速度が落ちており、逃げるように距離を開けて行く。

リ級(・・・なんだ?)

3隻共、動きが鈍くなっており、それが疲労によるものだと深海棲艦側は感じた。

先程と違い、今度はこちらが艦娘達を攻撃する。

イ級は砲撃を加えながら雷に迫る。

雷は必死に避け、反撃しようとして主砲をこちらに向けるが撃たない。

イ級(弾切れ?・・・それとも温存しているのか?)

何度も攻撃し、確かめる。

敵の残弾は0。もしくは殆ど残っていないと判断した。

そうなると途端に深海棲艦達は強気になる。

それは武器もまともに持たない敗残兵を追撃するような感覚。

自分達は武器を温存している、今なら・・・勝てるかもしれない。

こいつらを倒せるかもしれない。

リ級(こいつらを沈めれば・・・)

仲間内から賞賛され、周囲の見る目も変わるだろう。

リ級は天龍との距離を開ける。これで近接武器である刀は意味を成さない。

1発。2発。砲撃を加える。天龍は交わすばかりで反撃してこない。

リ級(やはり、弾が底をついたか)

距離を詰めれば刀にやられる。ならば一定の距離を保ち砲弾の雨を浴びせてやれば良い。

動きも鈍っているし今なら自分達でも倒せる。

深海棲艦側は本来の「時間稼ぎ」の任務を忘れ、艦娘を追う側に変わる。

殆ど反撃されない。いや、出来ないと思い込む。

それがさらに深海棲艦側を増長させた。

手柄の為と、手柄は自分だけのものだと、争い、競い合うように艦娘を追う。

コロス。コロス。ワタシがコロス。それしか頭にない。

深海棲艦の誰もが興奮状態に陥っていた。


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