過去ログ - 提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」 その2
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◆uyMG3dCVpM
[sage saga]
2016/01/03(日) 03:23:46.40 ID:DF/UsVyM0
海野「友人としては生きていたことは嬉しい、そんな気持ちはあります」
それは本心だった。
海野「だけど、あの人を盗った怒りや、なんであれだけの失態を犯して生きているか・・・生きていられるのか・・・」
怒るというよりは悲しそうに喋る。
海野「それを考えると憎しみばかりが増していくんですよ」
光の宿らない瞳で笑いながら彼女は喋る。
「色々聞きたいことが貴女にもあるでしょう。でも、その前に貴女が死んだ後、何があったか知りたいですか?」
知りたい。
だけど、知りたくない。
そんな2つの気持ちが自分の中でぶつかる。
恐かった。聞くのが恐い。
海野「恐いですか? でも貴女は知らなければなりません。じゃないと許せないから」
こちらの返答を聞く前に語り始める。
海野「司令官戦死の報告は鎮守府に衝撃を与えました。誰も信じられなかった」
南方「・・・・・・」
海野「すぐに別艦隊を現地に向かわせて、提督の捜索と敵の殲滅が叫ばれました。大本営の命令に背いてでもと」
恐らくそうなるだろうとは思った。
自分でもそうするだろう。
海野「当時、私は司令室で大淀と作戦立案をしてましてね・・・結論から言うと出撃した者達は全滅しました」
南方「全滅・・・? 長門達も?」
恐らく、鎮守府に残る最大戦力での出撃。そうなれば必然的に長門が旗艦を勤めたことだろう。
彼女達が全員全滅とは考えられない。
敵の強さを目の当りにしたら、どこかしらで撤退するだろう。
戦い慣れている者ほど、引き際も心得ている。
海野「何とぼけてるんですか? それとも覚えてないんですか?」
南方「え?」
背中に嫌な汗が流れた。
『聞くな』とう脳が警戒している。
海野「彼女達を殺したのは・・・」
――――止めろ
―――――聞くな
全身が寒い。その先は聞いてはいけない。
耳を塞ぎたくても体は動かない。
海野「・・・貴女でしょ」
まるで心臓をナイフで抉られたような感覚。
南方棲鬼は声にならない悲鳴をあげた。
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