過去ログ - 提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」 その2
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890: ◆uyMG3dCVpM[sage saga]
2016/01/03(日) 03:24:17.43 ID:DF/UsVyM0
南方「あ・・・あ・・・ああ・・・」

脳裏に浮かんでくる記憶。

アイツに深海棲艦にされて・・・そのまま調整と評して・・・私は・・・

記憶を消され、深海棲艦として戦い・・・

自分の手は・・・仲間を。

南方「私が・・・殺した? 皆を?」

今まで忘れて居た深海棲艦としての血生臭い記憶が脳裏に浮かんだ。

部分的に、おぼろげに思い出す事はあった。

だけど違う。あの時、戦場で見た記憶が蘇る。

逃げ惑う駆逐艦を一人、また一人と仕留めた。

肉を切り裂く感覚を手に感じて吐きそうになる。

果敢に向かってくる重巡をミンチに変えた。

中には恐怖で泣き叫んだ者も居た、死ぬ間際に夫の名前を何度も言っていた者も居た。

仲間を庇い、撤退すら出来ず、憎しみの眼差しを向ける長血まみれの長門が見えた。

―――バケモノが

お互い、仲間とは知らず殺しあった。

―――返せ!! 提督を!! 私の友人を!!

友人とは自分の事。

鎮守府の皆は仲が良かった。みんな友人同士だった。大人に近い戦艦、重巡同士は特に。

私が結婚をすることで、皆と見えない亀裂が入った。

それでも、長門は普通に接してくれた。内心は思うこともあっただろうに。

長門は最後まで夫と私を案じて、その仇を討とうとして・・・殺されたんだ。

他ならない友人であった私の手で・・・

彼女の首をへし折って、虐殺を終えて満足げに言ったんだ。

「これでよろしいですかお母様」と

アイツは・・・南方棲戦姫は満足げに笑っていた。

あの笑いは私の活躍を喜んでいたのではない。

かつての仲間同士で殺し合わせて笑っていたんだ。


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