過去ログ - 王子「囚われの姫君に恋をした」
1- 20
41: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/14(木) 20:27:13.50 ID:X87xais80
姫「私は本当に姫なのか――それすらもわからないんです」

王子(そういや…)

姫がさらわれた国など聞いたことない、姉姫がそう言っていた。

姫「魔王に囚われていた姫…もしかしてそれも嘘なのかもしれません」

王子「それは――」

そんなことはない、なんて言えなかった。
もう魔王も、魔王の手下も、ここにはいないのだから。

姫「魔王が討たれた後、誰も私を迎えに来てくれませんでした」

姫が亡国の姫だったとしても、その国にいた者は他の国に移った。
国が滅びた時点で、姫は姫でなくなる。つまり姫に、帰る場所は存在しない。

姫「私はもう、必要のない存在――」

王子「――っ!」

姫の言葉は、王子の心にストレートに突き刺さって。

姫「人々から忘れ去られて、自分でも思い出せないってのは…こんなに苦しいことなのですね」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
92Res/60.72 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice