10: ◆C2VTzcV58A[saga]
2015/05/11(月) 17:14:18.10 ID:+gom7WMz0
P「飛鳥の手は、マイクやお客さんの手を握ったりするためのものだからな。俺のアレやソレで汚すわけにもいかない」
飛鳥「ボクの口は歌う時に必要なんだけど、その口でキミの唾液を飲み干しているのはいいのかい」
P「うっ……そこを突かれると痛いな」
困ったような顔で笑うP。ボクはそんな彼の頬を軽くつつくと、もう一度ついばむようなキスを行う。
飛鳥「でも、これはボクとキミとで決めたことだ。互いが望んで恋をして、互いが望んで今の関係を維持している。だから、アイドルをやり切るまではこのままでいい」
アイドルの仕事は、ボクのセカイに新たな彩りを与えてくれた。そして、それはまだ終わりではないとボクは確信している。
P「それまで、俺もちゃんと待つから」
飛鳥「あぁ。……強欲かな、アイドルも恋愛もどちらも獲ろうとするなんて」
P「子どもは欲張りなくらいがちょうどいいんだ。気にするな。もちろん、普通の子より我慢しなくちゃいけないことはずっと多いけどな」
飛鳥「理解(わか)っているさ」
背徳感はある。けれどそれさえも、キスをしている間は高揚へと姿を変えてしまう。
恋愛とは恐ろしいもので、同時に幸せなものなのだと、そう思う。
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