1:名無しNIPPER
2015/05/12(火) 03:53:41.67 ID:YDspHnUh0
『艦隊が帰投しました』
私は鎮守府の廊下を全速力で走る。
そう、会いたくて会いたくて堪らない人がいるから――
曙「こんの……クソ提督ううう!!」
思い切り執務室のドアを開け放ち、叫ぶけど『クソ提督』はそれでも半分うたた寝状態だった。
提督「……んあ?ああ、お帰りー」
曙「ただいま……じゃないわよクソ提督!アンタ私たちが出撃してる途中で居眠りしてたでしょ!」
提督「ま、俺のプランに不備なんて無いしな!」
曙「そういう問題じゃないわよ!」
もう少し、心配くらいしてほしい……とは言えなかった。
元からそんな性格なのは分かってるけど、少しくらい素直になりたい。
そして何よりも心配してほしい理由は
提督「はいはい悪かったよ。ほーらほら、こっちおいでー」
曙「子ども扱いすんな、クソ提督」
まあ、私自身どうかしてるとは思うけど、こんな提督に恋をしている。
そして恋人同士でもある。
提督「そんな事を言っても体は正直だなあ」
曙「い、意味深な言い方すんなバカ!」
提督「そー言ってすり寄ってくるの、可愛いな」
曙「ひう!?もう、からかうなアホ……」
コイツの何が好きなのか、それは一応あるけど正直何が決定打になったのかはよく分からない。
顔も、話し方もチャラチャラしてて初対面では正直苦手意識しか無かったけど、さりげない気遣いやアドバイス、フォローや自信に満ち溢れた態度なのに慢心しない感じに次第に惹かれていったんだと思う。
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